PS5は卓越したゲーム性能に加え、 高性能な4K Ultra HD Blu-rayプレーヤー機能も魅力です。
しかし「買ったブルーレイが再生できない」「ディスクを読み込まない」
といったトラブルに直面することも少なくありません。
PS5でブルーレイが見れない時や、DVDの再生方法に悩む方も多いでしょう。
本記事では、PS5でブルーレイを再生する基本手順から、 再生できない時の原因と対処法、
さらにはPCやスマホで楽しむ応用テクニックまで徹底解説します。
この記事を読めば、PS5のブルーレイ再生に関する悩みがすべて解決します。
PS5でブルーレイを再生する前に知っておくべきこと
再生を始める前に、いくつかの基本的な知識を押さえておきましょう。ご自身のPS5のモデルや、再生したいディスクの種類によって、必要な準備が異なります。
ここでは、PS5でブルーレイを再生する方法や、DVDを再生する際に注意すべき点についても触れていきます。
対応しているディスクの種類
PS5は非常に多くのディスクフォーマットに対応していますが、すべてのディスクが再生できるわけではありません。特に、ディスクドライブを搭載した通常モデルで再生可能な主なディスクは以下の通りです。

- Ultra HD Blu-ray
- Blu-ray Disc (BD-ROM, BD-R, BD-RE)
- DVD (DVD-ROM, DVD-R/RW, DVD+R/RW)
PS5の真価は、なんといっても4K Ultra HD Blu-ray(UHD BD)の再生にあります。 従来のフルHDブルーレイの4倍の画素数を誇り、HDR技術により映像表現力が格段に向上しています。4K対応テレビと組み合わせることで、息をのむほどの臨場感を体験できるのが、PS5が持つプレーヤーとしての大きな魅力です。
ただし、自作したディスクや特定の環境で記録されたBD-R/REなどは、ファイナライズ処理が正しく行われていないと再生できない場合があります。
通常モデルとデジタル・エディションの違い
PS5には、ディスクドライブを搭載した通常モデルと、ディスクドライブを搭載しないデジタル・エディションの2種類が存在します。
- 通常モデル: Ultra HD Blu-rayディスクドライブを内蔵しており、パッケージ版のゲームソフトや、市販のブルーレイ・DVDディスクを再生できます。
- デジタル・エディション: ディスクドライブがないため、物理的なディスクは一切使用できません。ゲームも映像コンテンツも、すべてPlayStation™Networkからのダウンロード購入となります。
お手持ちのPS5がデジタル・エディションの場合、残念ながらブルーレイディスクを再生することはできません。 ブルーレイ再生を希望する場合は、通常モデルが必要です。
再生に必要なもの
PS5でブルーレイを再生するために、最低限必要なものは以下の通りです。

- PS5本体(ディスクドライブ搭載の通常モデル)
- DualSense™ ワイヤレスコントローラー
- 再生したいブルーレイまたはDVDディスク
- テレビまたはモニター
- HDMIケーブル
- インターネット接続環境(初回再生時のみ)
特に注意したいのが、初めてPS5でブルーレイやDVDを再生する際には、一度だけインターネットに接続してディスク再生機能の認証(アクティベーション)を行う必要があるという点です。一度認証を済ませれば、以降はオフラインでも再生が可能になります。
必須ではありませんが、映画鑑賞が多い方には別売りの「メディアリモコン」がおすすめです。
再生/一時停止などの専用ボタンがあり、DualSense™ コントローラーよりも直感的に操作できます。
【基本編】PS5でブルーレイを再生する簡単3ステップ
それでは、実際にPS5でブルーレイを再生する方法を、初心者でもわかりやすい3ステップで見ていきましょう。

1. ディスクを挿入する
PS5本体のディスクスロットに、再生したいブルーレイディスクをゆっくりと挿入します。ディスクの記録面(キラキラしている面)を下に向けて挿入してください。
2. メディアホームからディスクを選択する
ディスクが正常に読み込まれると、PS5のホーム画面の最も右側にある「メディア」タブにディスクのアイコンが表示されます。コントローラーでそのアイコンを選択し、×ボタンを押します。
3. 再生を開始する
再生画面が起動し、自動的にディスクの再生が始まります。再生中の主な操作は以下の通りです。
- コントロールパネル: 再生中に×ボタンを押すと、再生、一時停止、早送りなどの操作パネルが画面下部に表示されます。
- オプションメニュー: コントロールパネル表示中にオプションボタン(三本線のアイコン)を押すと、字幕や音声の切り替えができます。
※もし映画のサウンドトラックなど、音声だけを抽出して楽しみたい場合は、別途MP3へ変換する必要があります。「【無料】MP3変換サイトおすすめ5選!」の記事で様々なツールが紹介されています。 - 画質設定の最適化: より美しい映像で楽しむには、PS5本体の「設定」>「スクリーンとビデオ」>「映像出力」から解像度やHDR設定を確認・調整しましょう。
PS5でブルーレイが再生できない?7つの原因と対処法
「手順通りにやったのに、ブルーレイが再生できない!」
そんな時に考えられる主な原因と、それぞれの対処法を詳しく解説します。慌てずに一つずつ確認していきましょう。
原因1:ディスクの傷や汚れ
最もよくある原因が、ディスク記録面の傷や指紋、ホコリなどの汚れです。PS5のピックアップレンズは非常に精密なため、わずかな汚れでも読み込みエラーの原因となります。

【対処法】
- ディスクの清掃: メガネ拭きのような柔らかい布を使い、ディスクの中心から外側に向かって放射状に優しく拭き取ります。円を描くように拭くと、新たな傷の原因になる可能性があるため避けましょう。
- 傷の確認: 明るい光にディスクをかざし、深い傷がないか確認します。深い傷がある場合は、ディスクの修復サービスを利用するか、買い替えを検討する必要があります。
原因2:PS5のシステムソフトウェアが古い
PS5のシステムソフトウェアが最新の状態でないと、新しいブルーレイディスクの著作権保護技術(AACSキー)に対応できず、再生できないことがあります。
【対処法】
- システムソフトウェアのアップデート:
- ホーム画面から「設定」(歯車アイコン)を選択します。
- 「システム」>「システムソフトウェア」>「システムソフトウェアアップデートと設定」に進みます。
- 「システムソフトウェアをアップデート」を選択し、インターネット経由で最新バージョンにアップデートします。
常にPS5を最新の状態に保つことは、セキュリティの観点からも非常に重要です。
原因3:ディスクの向きが逆
意外とやってしまいがちなのが、ディスクを裏表逆に挿入してしまうミスです。
【対処法】
- ディスクの向きを確認: ディスクのレーベル面(タイトルなどが印刷されている面)が上、記録面(キラキラしている面)が下になるように挿入し直してください。PS5を横置きで使っている場合は、レーベル面が左側に来るように挿入します。
原因4:HDCP設定が無効になっている
HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)は、デジタルコンテンツの不正コピーを防ぐための著作権保護技術です。この設定がオフになっていると、ブルーレイなどの保護されたコンテンツは再生できません。

【対処法】
- HDCP設定の有効化:
- ホーム画面から「設定」>「システム」を選択します。
- 「HDMI」の項目にある「HDCPを有効にする」のチェックボックスがオンになっていることを確認します。オフになっていたら、オンに切り替えてください。
原因5:対応していないディスク形式
前述の通り、PS5は多くのディスクに対応していますが、規格外のディスクや、PCで作成した特殊な形式のディスクなどは再生できない場合があります。特に、録画したBD-R/REディスクが再生できない場合は、録画した機器との相性やファイナライズ処理の問題が考えられます。
【対処法】
- 他のプレーヤーで試す: もし可能であれば、他のブルーレイプレーヤーやPCでそのディスクが再生できるか試してみてください。他の機器でも再生できない場合は、ディスク自体に問題がある可能性が高いです。
- ファイナライズ処理: BDレコーダーなどで録画したディスクの場合は、録画した機器で「ファイナライズ」という処理が行われているか確認してください。この処理が行われていないと、他の機器で再生することはできません。
原因6:ディスクのリージョンコードが違う

ブルーレイやDVDには、販売地域ごとに再生できる地域を制限する「リージョンコード」が設定されています。日本国内で販売されているPS5のリージョンコードは、ブルーレイが「A」、DVDが「2」です。特に、海外から購入したUHD BD(Ultra HD Blu-ray)がPS5で再生できないケースは多いため、購入前に必ずリージョンコードを確認しましょう。
- ブルーレイのリージョンコード: A, B, C
- DVDのリージョンコード: 1〜8
例えば、アメリカ(リージョンA)のブルーレイは日本のPS5で再生できますが、ヨーロッパ(リージョンB)のブルーレイは再生できません。
【対処法】
- ディスクのリージョンコードを確認: パッケージの裏面などに記載されているリージョンマークを確認してください。PS5のリージョンコードと一致しない海外のディスクは、残念ながら再生することができません。「リージョンフリー」や「ALL」と記載されているディスクは、どの地域の機器でも再生可能です。
原因7:PS5本体(ディスクドライブ)の不具合
上記のいずれにも当てはまらず、どのディスクを入れても「認識しない」「不明なディスク」と表示される場合は、PS5本体のディスクドライブに物理的な故障が発生している可能性も考えられます。
【対処法】
- セーフモードでの再起動: 一時的な不具合であれば、PS5をセーフモードで起動し、「キャッシュをクリア」や「データベースを再構築」を試すことで改善する場合があります。
- 公式サポートへの連絡: それでも改善しない場合は、PlayStationの公式サポートに修理を依頼する必要があります。
【最終手段】再生できないブルーレイをPCで見る方法
どうしてもPS5で再生できない場合や、ディスクのリージョンコードが違う場合、さらには「お気に入りの映画をPCやスマホでも楽しみたい」という願いを叶えるのが、ブルーレイの映像をPC用の動画ファイルに変換するという方法です。
この「リッピング」と呼ばれる作業には専用のソフトが必要ですが、世の中には多くの製品があるため「【2024年最新】動画変換ソフトおすすめランキングTOP5」のような比較記事で自分に合ったものを選ぶのも良いでしょう。
その中でも、特に高機能で使いやすいのが「Leawo 動画変換プロ」です。

Leawo 動画変換プロ
ブルーレイ・DVD変換の決定版。180+形式に高速・高品質変換。
Leawo 動画変換プロを使えば、PS5でしか見られなかったブルーレイ映画を、簡単なステップでPCやスマートフォン、タブレット用の動画ファイルに変換できます。
これにより、あなたの映像ライブラリは、時間と場所の制約から解放されるのです。
特に、最も汎用性が高いMP4形式への変換については「初心者でも簡単!MP4コンバーター究極ガイド」の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ブルーレイ再生におすすめの無料PCソフト
Leawo 動画変換プロでブルーレイをPC用の動画ファイルに変換した後は、高品質な再生ソフトが必要になります。そこでおすすめなのが、同じLeawo社が提供する完全無料の「Leawo Blu-ray Player」です。
このソフトは、リッピングした動画ファイルはもちろん、PCに接続したブルーレイドライブを使えば、市販のブルーレイディスクやDVDもそのまま再生することが可能です。
PCでブルーレイを再生するための無料ソフトを探しているなら、まず試してみる価値のある一本です。
PS5のブルーレイ再生に関するよくある質問(FAQ)
Q1. PS5デジタル・エディションでブルーレイは見られますか?
A1. いいえ、できません。デジタル・エディションにはディスクドライブが搭載されていないため、物理的なディスクは一切再生不可能です。
Q2. PS5で再生できるDVDの種類は何ですか?
A2. 一般的なDVD-ROMやDVD-R/RWなどに対応しています。ただし、日本(リージョン2)以外のDVDは再生できないので注意が必要です。
Q3. PS5でブルーレイを再生すると音が小さいのですが、どうすればいいですか?
A3. PS5本体のサウンド設定、テレビやサウンドバーの音量設定を見直してください。また、再生中のオプションメニューから音声フォーマットを切り替えると改善されることがあります。
Q4. 録画したブルーレイ(BD-R/BD-RE)はPS5で再生できますか?
A4. はい、再生可能です。ただし、録画した機器で「ファイナライズ」処理が完了している必要があります。ディスクの品質によっては再生できない場合もあります。
Q5. 海外のブルーレイディスクは再生できますか?
A5. 日本のPS5はリージョンコード「A」に対応しています。そのため北米、韓国、東南アジアなどのディスクは再生可能ですが、ヨーロッパ(B)や中国(C)のディスクは再生できません。「リージョンフリー(ALL)」と記載のあるディスクなら再生可能です。
Q6. PS5でUHD BD(Ultra HD Blu-ray)は再生できますか?
A6. はい、PS5の通常モデルはUHD BDに対応しています。4K対応テレビと組み合わせれば、HDRによる鮮やかな映像を最高画質で楽しめます。
まとめ
PS5はブルーレイやDVDの再生はもちろん、UHD BDまで幅広く対応できる高性能プレーヤーです。
ただし、再生できない場合は本記事で紹介した対処法を一つずつ試してみましょう。
さらに自由度を求めるなら、Leawo 動画変換プロでブルーレイをデータ化し、PCやスマホで楽しむのが最適解です。