暗い写真を明るく補正!自然な仕上がりにする「盛れすぎない」加工術【2025】

暗い写真をAIで明るく補正するビフォーアフター画像

「この写真、いい表情なのに思ったより暗い…」

「逆光で顔が真っ黒…」

せっかく撮影した写真が暗く写ってしまい、がっかりした経験はありませんか。

しかし、その写真を諦めるのはまだ早いです。逆光や室内、夜景で暗くなった写真も、簡単な「明るさ補正」で自然な印象に蘇らせることができます。

この記事では、暗い写真を明るくする方法を徹底解説。スマホの基本機能からPCソフト、さらにはプロが実践する自然な加工のコツ、AI補正ツールまで、幅広くご紹介します。「写真が暗いから明るくしたい」とお悩みの方は、ぜひご覧ください。

暗い写真になってしまう主な原因とは?

なぜ写真は意図せず暗く写ってしまうのでしょうか。主な原因を知ることで、補正の精度を高めることができます。

逆光で顔が暗く写った人物写真の例

露出不足(シャッタースピード・ISO感度・絞り)

写真の明るさは「露出」で決まります。これはカメラが取り込む光の量を示すもので、

「シャッタースピード(光を取り込む時間)」
「ISO感度(光への敏感さ)」
「絞り(光の通り道の広さ)」

の3要素で制御されます。

暗い場所でシャッタースピードが速すぎたり、ISO感度が低すぎたり、絞りが絞られすぎたりすると、光量が不足し、全体的に暗い写真になります。

逆光や輝度差の激しい環境

最も一般的な原因が「逆光」です。

被写体の背後に太陽や強い照明があると、カメラは賢い自動露出機能によって、明るい背景(空など)が白飛びしないように光の量を調整します。

その結果、手前にある人物や被写体は相対的に光が当たらず、顔が暗い写真 になってしまいます。これは、カメラが一度に認識できる明暗の幅(ダイナミックレンジ)が、人間の目よりも狭いために起こります。

夜景撮影や光量不足の室内

夜景や照明の少ない室内など、絶対的な光量が足りない場所でも写真は暗くなります。

カメラは光を多く取り込もうとシャッタースピードを遅くしますが、手持ちではブレてしまいます。

かといってISO感度を上げすぎると、画質が荒れる「ノイズ」が発生します。このジレンマの結果、安全策として暗めに写ることが多く、暗いところで撮った写真をどう補正するかが重要になります。

スマホの自動補正の限界

近年のスマートフォンはAIによる自動補正が非常に優秀ですが、万能ではありません。

特にスマホに搭載されている小さなイメージセンサーは、PCや一眼レフに比べダイナミックレンジが狭く、複雑な光の状況(例:日陰の人物と明るい空が混在するシーン)では、AIが判断を誤り、全体的に白っぽく(灰色っぽく)なったり、逆に色が不自然になったりすることがあります。

筆者
筆者

これらの原因を理解すれば、暗い写真を明るく補正する際の精度が大きく向上します。

スマホでできる明るさ補正の基本操作

Android版Googleフォトアプリで暗い写真を明るくする編集画面

暗い写真を明るくする最も手軽な方法は、お持ちのスマートフォンの標準編集機能を使うことです。iPhoneで暗い写真を明るくする場合や、Androidの「Google フォト」アプリでも、驚くほど高品質な調整が可能です。

ここでは、基本的ながら最も重要な調整項目を、より詳しく解説します。

iPhone・Android共通の主要な調整項目

Googleフォトで明るさ・シャドウ・ハイライトを調整する設定画面
  1. 明るさ (Exposure / Brightness)
    写真全体の明るさを均一に上下させます。最も直感的ですが、「写真が暗いから明るくしたい」からといって、これを最初に最大にするのは避けましょう。明るい部分が飽和してディテールを失う「白飛び」の原因になります。
  1. シャドウ (Shadows)
    写真の中で「最も暗い領域」だけをピンポイントで調整します。写真の暗いところだけを明るくしたい場合に最重要の項目です。逆光で黒くつぶれた顔や、日陰のディテールを救出するために使います。これをプラス(右)に動かすのが補正の第一歩です。
  1. ハイライト (Highlights)
    写真の中で「最も明るい領域」だけを調整します。逆光写真で白飛びしてしまった空や、明るすぎる照明を落ち着かせたい場合に使います。これをマイナス(左)に動かすことで、雲の表情や空の青さを取り戻せる場合があります。
筆者
筆者

スマホアプリで暗い写真を明るくするには、まず「シャドウ」と「ハイライト」を意識して調整するのがポイントです。

  1. コントラスト (Contrast)
    明るい部分と暗い部分の差(メリハリ)を調整します。シャドウを上げると、暗部が持ち上がって写真全体が「眠い(ぼんやりした)」印象になりがちです。その際、コントラストを少しプラスすると、画像全体が引き締まり、立体感が戻ります。
  1. ブラックポイント (Black Point)
    写真内の「最も暗い点」を定義します。シャドウを上げすぎると黒が灰色っぽく浮いてしまうことがありますが、このスライダーを少しプラス(締める方向)に調整することで、本物の「黒」を取り戻し、写真に力強さを与えられます。

「自分で調整」を自然に見せるための手順とコツ

ただ明るくするだけでは、不自然な「加工感」が出てしまいます。自然な仕上がりのために、以下の手順と点を意識してみてください。

1.「シャドウ」と「ハイライト」で明暗差を整える

まず「明るさ」スライダーは触らず、「シャドウ」をプラスにして暗部を救出し、「ハイライト」をマイナスにして明部を落ち着かせます。写真の暗い部分を明るくすることから始めるのが鉄則です。

2.「明るさ」で全体の印象を決める

明暗差が整った後で、全体の印象がまだ暗いと感じる場合にのみ、「明るさ」スライダーを少しプラスして最終調整します。

暗い逆光写真の顔を明るく補正したビフォーアフター画像
操作は簡単!明るさをプラスに調整するだけです。

3.「コントラスト」と「ブラックポイント」で立体感を戻す

1と2の操作で眠くなった画に、メリハリと深みを戻します。

4.「彩度」と「色温度」で温かみをプラス

暗い部分を明るくすると、隠れていた部分の色が薄く、または青白く見えることがあります(色かぶり)。

特に人物の顔色が悪く見える場合は、「彩度」や「温かみ(色温度)」を少しプラスすると、血色が良く見え、自然な温かみが戻ります。

プロが意識する!写真を自然に明るく見せる補正のコツ

スマホでもPCでも、補正時に「やりすぎ感」が出てしまうことがあります。プロが意識している「自然な明るさ」とは、「明るいけれど、被写体の立体感とディテールが残っている」状態です。

白飛びと黒つぶれ回避・色調整・部分補正・ノイズ対策を表す4つの写真補正アイコン

バランスが最重要:「白飛び」と「黒つぶれ」の回避

最大の失敗は「白飛び」ハイライトのディテールが失われること)です。

同様に、コントラストを上げすぎて「黒つぶれ」シャドウのディテールが失われること)が起きるのも不自然です。

補正中も常に、写真の最も明るい部分と暗い部分にディテールが残っているか確認しましょう。

コントラストと「色」の調整を忘れない

暗い写真を明るく補正すると、必ずコントラストが低下し、色が薄くなります。

シャドウを上げたら、必ず「コントラスト」や「ブラックポイント」で黒を締め直し、眠たい画になるのを防ぎます。

また、暗い部分には「青かぶり」や「緑かぶり」といった色ノイズが隠れていることが多いです。明るくした際に肌の色が不健康に見えたら、必ず「色温度」や「色かぶり補正」スライダーで、自然な肌色に戻す作業が必要です。

「部分補正」を使いこなし、主題だけを明るくする

顔が暗い写真を明るくする方法として最も効果的なのが「部分補正」です。背景の空は明るいままに、人物の顔だけを選択して明るくします。

スマホアプリやPCソフトの「ブラシツール」で直接塗ったり、「円形フィルター」で顔の周辺だけを選択したりすることで、視聴者の視線を自然に主題(人物など)へ誘導できます。

ノイズ対策:暗部を明るくするとノイズが増える

特に夜間や室内で撮影された暗い写真を補正する際、最大の問題が「ノイズ」です。

暗い部分には光の情報が少ないため、シャドウを無理に持ち上げると、ザラザラとした色の粒子(カラーノイズ)や、粗い粒状感(輝度ノイズ)が目立ってしまいます。

暗い写真を明るくした際のノイズに悩まされたら、必ず「ノイズリダクション(ノイズ低減)」機能を併用しましょう。ただし、かけすぎると今度は写真が「のっぺり」としてしまうため、ディテールが消えない塩梅で調整する必要があります。

「AI補正」で簡単・自然に!おすすめツール紹介

「シャドウやハイライト、ノイズや色かぶりまで気にするのは大変…」

「もっと手軽に、でも自然にキレイにしたい!」

そんな方には、最近急速に進化しているAIによる自動補正」を搭載した暗い写真を明るくできるアプリやソフトがおすすめです。

従来の「自動補正」が写真全体に均一な処理をかけるだけだったのに対し、最新のAIは「これは逆光の人物」「これは夜景」と写真のシーンを認識し、暗い部分や色かぶりをピンポイントで、かつ最適なレベルに自動補正してくれます。

筆者
筆者

ここからは、誰でもワンクリックで暗い写真を明るく補正できるおすすめAIツールを紹介します。

AIが自動で最適化!「Leawo PhotoIns」

数あるAI補正ソフトの中でも、特に「暗い写真の補正」と「ノイズ除去」の同時処理に強いのが「Leawo PhotoIns」です。

Leawo PhotoIns AI写真補正ソフトのロゴ

Leawo PhotoIns

💫 AIが暗い写真を救出。ワンクリックで、鮮やかで自然な一枚に。

💡 AIが写真を自動分析し露出不足や逆光をスマート補正

🧠 暗部補正+ノイズ除去+シャープ化を同時に処理

🎨 自然な色味を再現、肌トーンも美しく補正

⚡ 複数写真をワンクリックで一括補正(バッチ対応)

🙌 手動操作ゼロ、AIにまかせてプロ級の仕上がり

このソフトは、ディープラーニングに基づいたAIを搭載しており、これまで解説してきたような複雑な手動調整を一切行うことなく、暗い写真を最適な明るさと色味に自動で補正します。

Leawo Photo Enhancer 操作手順スライド
  • AIが暗部と被写体を自動認識
    AIが写真の構造を理解し、逆光でつぶれた顔や、暗い室内のディテールを自動で認識。背景の明るい空などを白飛びさせることなく、必要な部分だけを自然な明るさまで引き上げます。
  • ノイズ除去とシャープ化も同時に実行:
    手動補正で問題となる「明るさ補正によるノイズの発生」を、AIが補正と同時に解決します。暗部を持ち上げつつノイズをインテリジェントに除去し、クリアでシャープな画質に仕上げます。
  • 色かぶりの自動補正
    暗い写真にありがちな青かぶりや緑かぶりも自動で検出し、被写体本来の健康的な肌色や、鮮やかな風景の色を復元します。
  • 一括処理で圧倒的な時短
    旅行の写真など、何十枚もの暗い写真があっても、フォルダごと読み込ませてワンクリックするだけで、AIがすべてを自動補正します。

難しい操作を覚えたくない初心者の方、あるいは大量の写真を素早く高品質に補正したい方にとって、Leawo PhotoInsは最も簡単な解決策の一つとなるでしょう。

滑动对比图
Leawo PhotoInsを使って暗い写真を明るく補正したビフォー画像 Leawo PhotoInsを使って暗い写真を明るく補正したアフター画像
左右にスライドして、PhotoInsの補正効果を見てみましょう!

暗い写真の補正に関する「よくある質問」(FAQ)

最後に、暗い写真の補正に関してよく寄せられる質問をまとめました。

Q1. 明るくしすぎると不自然になるのはなぜ?

A1. 明るさだけを上げすぎると、写真の「コントラスト(明暗差)」や「彩度(色の鮮やかさ)」のバランスが崩れてしまいます。その結果、色が白っぽく飛んだり、立体感が失われたりして不自然に見えます。

Q2. 無料アプリでも十分補正できますか?

A2. はい、暗い写真を明るくするアプリの無料版やスマホ標準機能でも、軽い逆光などの基本的な補正は十分可能です。ただし、より高度なAI補正や高精度なノイズ除去は、有料ソフトの方が有利です。

Q3. 一括で複数枚の写真を明るくしたいときは?

A3. 旅行の写真など大量の補正には、「Leawo PhotoIns」のようなAI一括補正(バッチ処理)機能を持つ専用ソフトが最も効率的です。フォルダごと読み込むだけで、AIが最適な補正を自動で行います。

Q4. iPhoneの逆光補正はどうやるのが一番ですか?

A4. まず「ブリリアンス」を上げてAIに自動調整させ、次に「シャドウ」をプラスに動かして顔の暗さを解消するのがおすすめです。最後に「明るさ」スライダーで全体の印象を微調整すると、iphone 逆光補正がうまくいきます。

Q5. 暗い写真を明るくするとノイズが出るのはなぜ?

A5. 暗い部分には元々「光の情報」が少なく、補正処理がその少ない情報と「電気的なノイズ」の両方を一緒に増幅してしまうためです。これにより、補正後にザラつきが目立ってしまいます。

まとめ:暗い写真は「自然な補正」で蘇らせよう

暗く写ってしまった写真も、適切な補正方法を知れば、自然な明るさで蘇らせることができます。

スマホの標準機能でも手軽に調整できますが、より簡単で、ノイズや色バランスまで考慮した自然な仕上がりを求めるなら、「Leawo PhotoIns」のようなAI補正ソフトがおすすめです。

「盛れすぎない」動補正で、諦めていた写真の魅力を引き出しましょう。

藤崎レイナ、写真編集・AI修正が得意なライター

🖊 執筆者:藤崎 レイナ

東京在住のライター。
SNS映えから本格レタッチまで、各種写真編集ソフトの活用が得意。

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