MP4をブルーレイに書き込むソフト5選!無料・有料ソフトを徹底比較

MP4をブルーレイに書き込む有料・無料ソフト5選の比較とおすすめ

スマートフォンやビデオカメラで撮影したMP4形式の動画ファイル。PCのHDDに溜まったままになっていませんか?高画質な動画が増えるほど、PCの容量を圧迫していきます。

この記事では、まずMP4をブルーレイに書き込む理由と必要なものを簡単に解説し、その後、MP4をブルーレイに書き込むためのおすすめソフトを5つ厳選して比較・紹介します。

【TIPS】なぜMP4をブルーレイに書き込むの?

  • DVDの約5倍!高画質な動画を大容量(25GB~)で保存できます。
  • PC不要!家庭用プレーヤーを使って、テレビの大画面で再生できます。
  • HDD故障のリスクを回避し、大切なデータを数十年間、長期保存できます。

MP4のブルーレイ書き込みに必要なもの

MP4動画から再生可能なブルーレイディスクを作成するには、PC以外に以下の3点が必要です。

Blu-rayドライブ(書き込み対応)

PCに内蔵または外付けのBlu-rayドライブが必要です。必ず「書き込み対応」または「BD-R/RE対応」と明記されたドライブを選んでください。

空のブルーレイディスク

データを書き込むためのメディアです。詳細は次章で解説します。

Blu-ray作成(オーサリング)ソフト

MP4ファイルを家庭用プレーヤーで再生できる形式(BDMV)に変換し、メニューを追加し、ディスクに書き込む役割を果たします。WindowsやMacの標準機能では、この「オーサリング」はできません。

ブルーレイディスクの種類と選び方

一口に「ブルーレイディスク」と言っても、いくつか種類があります。用途に合わせて選びましょう。

BD-R (Blu-ray Disc Recordable)

一度だけ書き込みが可能なディスクです。データの長期保存や、配布用(結婚式や卒業記念など)に最適です。

BD-RE (Blu-ray Disc Rewritable)

繰り返しデータの書き込み・消去が可能なディスクです。一時的なバックアップや、テレビ番組の録画・消去を繰り返す用途に向いています。

容量(BD-25 / BD-50)

BD-25: 一層式ディスクで、容量は25GBです。最も一般的で安価です。

BD-50: 二層式ディスクで、容量は50GBです。長時間の高画質動画を1枚にまとめたい場合に適しています。

初心者の場合、まずは最も一般的な「BD-R 25GB」から試してみるのがおすすめです。

MP4ブルーレイ書き込みおすすめソフト5選

ここからは、MP4をブルーレイに書き込むためのソフトウェアを5つ、特徴とともに紹介します。

1. 【イチ押し!】簡単操作で高品質な「Leawo Blu-ray作成」

「Leawo Blu-ray作成」は、MP4、MKV、AVIといった一般的な動画形式から、WMV、MOV、FLVなど180種類以上のフォーマットに対応し、高品質なブルーレイディスク(BD-25, BD-50)、DVD(DVD-5, DVD-9)、またはISOイメージファイルへと変換・書き込みできる専門のオーサリングソフトです。特長は、強力なオーサリング機能と、初心者でも迷わない直感的な操作性を両立している点です。詳細な設定が苦手な方でも、数クリックで市販品のようなディスクを作成できます。

メリット
  • 操作が非常に直感的で、PC初心者でも「動画追加」→「メニュー選択」→「書き込み」の数ステップで完了できます。
  • 40種類以上の多彩なメニューテンプレートを内蔵し、背景画像やBGMのカスタマイズも自由自在です。
  • 元の動画画質を最大限維持する高品質な変換エンジンを搭載しています。
  • 動画のカット、透かし追加、3D変換などの簡単な編集機能も備えています。
デメリット
  • 高機能なソフトであるため、無料体験版では一部機能に制限があります。

簡単な使用方法

1

動画・写真ファイルを追加

Leawo Blu-ray作成ステップ1:ファイル追加

メイン画面の「ビデオを追加」ボタンをクリックするか、ファイルを直接ドラッグ&ドロップして、書き込みたいメディアを読み込みます。

2

編集(オプション)

Leawo Blu-ray作成ステップ2:編集

必要に応じて、動画のトリミング、不要部分のカット、エフェクトの適用、ウォーターマーク(透かし)や字幕の追加など、多彩な編集が可能です。

3

ディスクメニューを選択・カスタマイズ

Leawo Blu-ray作成ステップ3:メニュー設定

40種類以上の豊富なテンプレートから好みのデザインを選び、背景画像やBGM、テキストなどを自由に変更して、オリジナルのメニューを作成できます。

4

出力設定

Leawo Blu-ray作成ステップ4:出力設定

作成するディスクの種類(BD-25/BD-50など)や画質、アスペクト比を選択し、ボリュームラベルや保存先フォルダを指定します。

5

書き込み開始

Leawo Blu-ray作成ステップ5:書き込み

すべての設定が完了したら、「書き込み」ボタンをクリックします。Blu-rayディスク、DVD、またはISOイメージファイルへの変換と書き込みが自動的に開始されます。

2. 【無料・高速】無劣化オーサリングソフト「tsMuxeR」

tsMuxeRは、MP4やTS、MKVなどの動画ファイルを、ブルーレイ(BDMV)やAVCHD形式に変換(多重化)するための無料ツールです。最大の特徴は、映像や音声を「再エンコードしない」ことで、画質・音質の劣化を一切発生させずに処理できる点です。そのため、処理速度も非常に高速です。ただし、これはあくまで規格に合ったファイルをまとめる(Muxing)ツールであり、一般的なオーサリングソフトとは機能が異なります。

メリット
  • 動画の再エンコードを行わないため、画質の劣化が一切なく、処理速度が非常に速いです。
  • 無料で利用でき、ロゴなども入りません。
  • BD-ISOイメージの作成も可能です。
デメリット
  • ブルーレイの「メニュー作成機能」はありません。動画を再生すると、そのまま本編が始まるディスクになります。
  • ディスクへの直接書き込み機能がないため、出力されたBDMVフォルダやISOファイルを、別途ライティングソフト(ImgBurnなど)で書き込む必要があります。
  • 入力するMP4ファイルがBlu-ray規格(特に音声形式)に準拠していない場合、エラーになるか、プレーヤーで再生できないディスクが作成されます。

簡単な使用方法

  1. 「Input」タブの「Add」ボタンでMP4ファイルを追加します。
  2. 「Output」欄で「Blu-ray folder」または「Blu-ray ISO」を選択します。
  3. 「Start muxing」ボタンを押すと、BDMVフォルダまたはISOファイルが生成されます。
無料ソフト「tsMuxeR」を使用してMP4ファイルからBDMVフォルダを作成する手順

3. 【無料・上級者向け】ロゴなしメニュー作成ソフト「multiAVCHD」

multiAVCHDは、無料で利用できる高機能なBlu-ray/AVCHDオーサリングソフトです。MP4、MKV、MTSなど多種多様な動画ファイルを入力素材として、複数の動画を1枚のディスクにまとめ、チャプター付きのカスタムメニューを作成することができます。無料でありながらロゴも入らず、詳細な設定が可能なため、こだわりの1枚を作りたい上級者から支持されています。

メリット
  • 無料でありながら、ロゴなしでチャプター付きの本格的なメニューを作成できます。
  • 複数の動画ファイルを1枚にまとめる作業に強いです。
デメリット
  • 公式では日本語に対応しておらず、全て英語表記です。
  • 機能が豊富な反面、操作が非常に複雑で、初心者にはハードルが極めて高いです。
  • Windows専用ソフトです。

簡単な使用方法

  1. 「Add video files」ボタンでMP4ファイルを追加します。
  2. 「Author」タブをクリックし、「Create top menu」などを選択してメニューを作成します。
  3. 画面下の「Start」ボタンをクリックします。
  4. 出力形式(例: 「Blu-Ray for BD-R/RE」)を選択して、BDMVフォルダの生成を開始します。
  5. (出力されたBDMVフォルダを、別途ImgBurnなどのライティングソフトでディスクに書き込む必要があります)
無料オーサリングソフト「multiAVCHD」の操作手順を示した画像

4. 【有料・初心者向け】テンプレートが豊富な「Wondershare DVD Memory」

「Wondershare DVD Memory」は、特にPC操作に不慣れな初心者をターゲットにした、使いやすさ重視の市販オーサリングソフトです。ドラッグ&ドロップで動画や写真を追加し、豊富に用意されたデザインテンプレートを選ぶだけで、簡単にメニュー付きのDVDやブルーレイが作成できます。動画の簡単なカット編集や、BGMの追加、スライドショー作成といった多機能性も魅力です。

メリット
  • ドラッグ&ドロップ中心の直感的な操作が可能です。
  • デザイン性の高いメニューテンプレートが豊富に用意されています。
  • 動画の簡単な編集機能(カット、エフェクトなど)も搭載しています。
デメリット
  • 無料体験版では、作成した動画に「Wondershare」のロゴ(ウォーターマーク)が強制的に挿入されます。 ロゴなしで作成するには製品版の購入が必要です。

簡単な使用方法

  1. 「Blu-rayディスクを作成」を選択します。
  2. MP4ファイルをインポートします。
  3. 「メニュー」タブで好みのテンプレートを選択・編集します。
  4. 「作成」タブで書き込み設定を行い、開始します。
「Wondershare DVD Memory」でMP4からブルーレイを作成する手順のスクリーンショット

5. 【プロ向け】動画編集から書き出しまで可能な「Vegas Pro」

Vegas Pro(現VEGAS Pro)は、放送業界や映像クリエイターに愛用されるプロフェッショナル向けの高度な動画編集(NLE)ソフトです。MP4をブルーレイにする主な目的は「編集」であり、オーサリングはその最終工程の一つとして搭載されています。タイムラインで編集した映像を、そのままシームレスにディスクとして書き出すことが可能です。ただし、その機能は限定的であったり、別コンポーネントを必要とする場合があります。

メリット
  • 動画編集ソフトとして最高レベルの機能を持ち、編集から書き出しまで一貫して行えます。
デメリット
  • 非常に高価であり、MP4をブルーレイに焼くという目的のためだけに購入するソフトではありません。
  • Vegas Pro単体で作成できるのは「メニューなし」のシンプルなブルーレイディスクに限られます。
  • 本格的なメニューを作成するには、付属または別売の「DVD Architect」というオーサリングソフトを併用する必要があります。

簡単な使用方法

  1. Vegas Proで動画編集を完了したら、ツールバーなどから「ムービーの作成」を選択します。
  2. 表示されたオプションから「ディスクに書き込む」をクリックします。
  3. 「Blu-ray Disc」を選択し、ウィザードに従って書き込みを開始します。
「Vegas Pro」の「ディスクに書き込む」機能の操作手順

おすすめソフトの比較とまとめ

上記5つのソフトを「MP4からブルーレイを作成する」という目的で比較した詳細なテーブルです。

機能 Leawo Blu-ray作成 おすすめ tsMuxeR multiAVCHD DVD Memory Vegas Pro
価格 有料(無料体験版あり) 無料 無料 有料(無料体験版あり) 高額(有料)
主な目的 オーサリング 多重化(無劣化) オーサリング オーサリング 動画編集
メニュー作成 ◎ 可能(豊富) ✕ 不可 △ 可能(複雑) ◎ 可能(豊富) △ 別ソフト要
ディスク直接書き込み ◎ 可能 ✕ 不可 ✕ 不可 ◎ 可能 ◎ 可能
ロゴ(体験版) 機能制限あり ロゴなし ロゴなし ロゴあり ロゴあり
日本語対応 ◎ 対応 △ ほぼ不要 ✕ 非対応 ◎ 対応 ◎ 対応
対応OS Win / Mac Win / Mac Winのみ Win / Mac Winのみ
総合評価 初心者~中級者
簡単・高機能
上級者
無劣化・高速・メニュー不要
上級者
無料・高機能・複雑
初心者
簡単・ロゴ注意
プロ
動画編集がメイン

結論として、一般のユーザーが「MP4を高画質のまま、簡単な操作でメニュー付きブルーレイにしたい」という場合、機能、価格、使いやすさのバランスが最も取れているのは「Leawo Blu-ray作成」です。

ブルーレイ書き込みソフトは数多くありますが、Leawoのように直感的なオーサリング機能まで備えたソフトは貴重です。

ブルーレイ作成をさらに便利にする関連ソフト

ブルーレイディスクを作成した後や、さらに高度な作成ニーズがある場合に便利な関連ソフトもご紹介します。

再生チェックに:Leawo Blu-ray Player

作成したブルーレイがPCで正しく再生できるか確認するのに最適な、無料の再生ソフトです。市販・レンタルのディスクやISOファイルも、これ一つで高画質に再生できます。

Leawo Blu-ray Player

Leawo Blu-ray Player

Blu-ray/DVD/ISOファイル/4K動画など、あらゆるメディアを無料で再生できる高機能プレーヤー。

詳細はこちら

4K動画なら:Leawo UHD作成

MP4動画が「4K(Ultra HD)」解解像度で、その画質のままブルーレイに書き込みたい場合は、こちらの専用ソフトが必要です。通常のソフトではフルHDに圧縮されますが、これは4KのままUHDブルーレイとして作成できます。ロゴなしのフリーオーサリングソフトでは対応が難しい4K動画の扱いに優れています。

Leawo UHD Creator

Leawo UHD作成

4K解像度の動画ファイルから、高画質なUltra HD Blu-rayディスクを作成することに特化した専門ソフト。

詳細はこちら

MP4のブルーレイ書き込みに関するFAQ

Q1. 無料ソフトだけで、ロゴなしのブルーレイは作れますか?

A1. はい、「tsMuxeR」や「multiAVCHD」を使えば可能です。ただし、tsMuxeRはメニューが作れず、multiAVCHDは操作が非常に複雑です。簡単な操作で高品質なメニュー付きディスクを作りたい場合は、「Leawo Blu-ray作成」のような使いやすい専用ソフトの導入を強くおすすめします。

Q2. DVDに書き込むのと、ブルーレイはどう違いますか?

A2. 最大の違いは「容量」と「画質」です。DVD(4.7GB)に対し、ブルーレイ(25GB)は約5倍の容量があります。高画質なMP4動画を画質を落とさずに、または長時間まとめて保存したい場合はブルーレイ一択です。

Q3. 1枚のブルーレイ(25GB)に、MP4動画はどのくらい入りますか?

A3. 動画の画質(ビットレート)によりますが、一般的なスマートフォンのフルHD動画(1080p)であれば、約2時間~4時間程度が目安です。ソフトの設定で画質を調整すれば、より多くの動画を入れることも可能です。

Q4. MacでMP4をブルーレイに書き込めるソフトはありますか?

A4. はい、あります。ただし、無料ソフトの多く(multiAVCHDなど)はWindows専用です。この記事でおすすめしている「Leawo Blu-ray作成」と「tsMuxeR」 は、Windows版とMac版の両方が用意されており、Macユーザーにも対応しています。

Q5. Windows 11の標準機能でMP4をブルーレイに焼けますか?

A5. Windows 11の標準機能でMP4ファイルを「データ」としてディスクに書き込むことは可能です。しかし、これはPCでのみ再生可能な「データディスク」となり、家庭用ブルーレイプレーヤーで再生できる「ビデオディスク」は作成できません。プレーヤーで再生するには、必ず「オーサリングソフト」が必要です。

まとめ

MP4動画をブルーレイに書き込むソフトには、無料だがメニューが作れないもの、無料だが上級者向けのもの、有料だがロゴが入るものなど、一長一短があります。

大切な思い出を高画質のまま、簡単な操作で確実に残したいなら、専用ソフトが最適です。

「Leawo Blu-ray作成」は、画質、使いやすさ、メニュー機能の全てにおいてバランスが取れています。PC操作が苦手な方でも、迷うことなく高品質なブルーレイディスクを作成できる、最もおすすめの選択肢です。

ブルーレイ風著者紹介ボックス

🖊️ この記事を書いた人

長谷川 和也

ライター歴7年以上。PC専門誌で、映像編集、PC最適化に関する記事を多数執筆。
「初心者にも分かりやすい丁寧な解説」をモットーに、専門的な内容を噛み砕いて伝えることに定評がある。

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